本当に恐れてるのは忘れられないことか
忘れてしまうことか
違うだろ
本当はもう忘れたんだろ?
何が憎かったのか忘れたまま
ただ憎しみをぶちまけたいだけの獣だ
記憶が許してしまった過去を
上書きして来た現在が未だに許せないとは滑稽だな
存在意義を失うのがそんなに怖いか?
忘れろ
薄まってより深く浸透する
飲み込まれる
最後には自覚が無くなっても
溶け込んだように見えても
本質は敵のまま
だからこそ最も恐ろしい敵になる
内側から歪ませる
復讐は終わったが
無理無く果たされる
これは「そういう仕組み」なんだ
意思を握り直せ
本当は誰も敵では無いんだろう?