existence of the world

宇宙ごときが世界の全てだとでも思っているのか?
私が見ているのはその先
宇宙の外側・・・
あらゆる存在の可能性そのものなのだよ
 
我々の認知する宇宙自体、この余りに広大な“世界”のごく限られた一区画に過ぎないのではないか
例えば、“世界”を人体とするなら宇宙など細胞一つ程度のものなのかも知れん
 
どうにせよ分かるのは、人類など余りに小さ過ぎる存在だという事だ
そんな存在がこの“世界”に対してどれほどの意義を持っていると言うのか
それを知った所でどうなる訳でもないが
 
地球もいずれは死ぬだろう
太陽系にも死は訪れるだろう
そして宇宙にも終焉は在るのかも知れん
それでも人類はまだ
己が繁栄は、己が存在の痕跡は永遠であると奢るのか
お前達はなお遺す事に執着するのか・・・
お前達が生きた証をお前達に分かる形で遺す事に
  
だが 
私が見ているのは
あらゆる存在の可能性そのものの終焉なのだよ
 
そして
私は

ここに
いる
ただそれだけのことなのだ